TAIYO KIKAKU RECRUIT

INTERVIEW 02

経営者でもある
映像プロデューサーが語る
太陽企画の変わることと
変わらないこと

AIの台頭に、全世界を襲ったコロナウイルスのパンデミック。今、世の中は大きな変化の中にあります。その激流は制作会社にどのような変革をもたらしているのでしょう?社会が変化し多様化していくなか、映像の作り手として、変わることと変わらないことを、太陽企画の明日を担うお二人にインタビュー。

プロデューサー 永澤

東京都生まれ。
専修大学 文学部卒業。
1999年入社。
学生時代は、岩井俊二監督のテレビドラマ「打ち上げ花火、下から見るか?横からみるか?」 に衝撃を受けました。他にも映画・音楽 ・MVに夢中でした。
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Q.このお仕事に興味をもったきっかけは何ですか?
就職氷河期ど真ん中にいて、「どうせ就活で苦労するなら興味のあるものに絞ろう」と思ったのがきっかけかもしれません。振り返った時に、ビデオカメラを買って自分で撮影・編集してたりMTVが好きだったことから「映像が好きなんだ」と改めて気付き、映像制作を仕事にしてみようと思いました。

Q.学生時代に影響を受けたものを教えてください。
一般の大学生として普通に80年代~2000年代初頭のポップカルチャーに影響を受けてきました。ゲーム・漫画・映画・音楽と国内外ジャンルも問わず世代で流行っていたものに影響を受けて育ってきました。10代後半から20代前半はMVばかり見ていて、気に入ったものは録画して何度も見返してました。

Q.若い世代に求めることは何ですか?
プロダクションは様々な世代の視聴者の「触れるもの」を作るアウトプットの最前線にいるので、メディアに拘らず様々な「感度」を意識して欲しいと思います。

プロデューサー 小野﨑

栃木県生まれ。
千葉大学 文学部卒業。
1999年入社。
学生時代、ボブ・ディランの唄のよくわからないところ、声、見た目のかっこよさに影響を受け、人を惹きつけるものを作りたいと思いました。
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Q.このお仕事に興味をもったきっかけは何ですか?
ボブ・ディラン、ジョンレノンの声とか存在感とかThe verveのMV。
とにかく人を惹きつけるものが作りたいと思った。今でもですが、女からも男からもモテたかったのだと思います。はじめはミュージシャンになりたかったけど、まぁ無理かもなと思い始めて映像に来ました。人を惹きつけるものを作れれば、音楽でも言葉でも何でも良かったのだろうと思います。

Q.プロデューサーのやりがいとは?
「いいものを作る」は言うまでもないのですが、とにかく人から信頼されることへの喜びとか緊張感とかその辺のヒリヒリ感がとても楽しくて心地良いです。

Q.若い世代に求めることは何ですか?
人の心をわかる力。視聴者とクライアントにとってのいいものがわかる力がないといいものは作れない。あとは前向きさ。何にでも満足しない感覚というか。真面目すぎてどこまでも考えちゃうやつとか。何かが好きで自分で考えてどこまでも行っちゃうやつとか。どこかしらにそういう詰める力のあるやつじゃないと人の心を動かすような物は作れないような気もする。そういう詰めていく思いがないと誰でも映像作れるこの時代において目立てないし、逆につき詰めた先に安心感が出てきて、さらにその人なりのおもしろみをプラスできる人に仕事が集まるような気がします。

※このインタビューは2021年3月に行われました。

役員とプロデューサー。兼職する二人が
仕事で大事にしていることとは?

太陽企画の経営陣として、そして現場でプロデューサーとして活躍されているお二人が、仕事において常に心がけていることを教えて下さい。

永澤

ずっと考え続けることですかね。映像においても、会社においても、自分自身においても、もうちょっとこうすると良くなるんじゃないかって。

小野﨑

あ~それ言われちゃったな~(笑)。僕はね、プロデューサーにしろ経営者にしろ、「伝わる」コミュニケーションが大事だと思っています。「伝える」と「伝わる」って違うんですね。「メールを送りました」と言っても相手が理解していなかったらそれは伝わっていないですからね。映像制作は何十人ものスタッフと一斉に仕事をするわけですから、それぞれが理解しやすいように、わかりやすく伝える。意思疎通を円滑にして、ひいては作った映像が世の中にわかりやすく届くように心がけています。

永澤

わかりやすくするっていうのは、日々の業務でもポイントだよね。僕はスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーの言葉にすごく共感しています。「監督は映画を演出する仕事で、プロデューサーは現実を演出する仕事だ」。何かのインタビューでおっしゃっていたのですが、本当にそのとおりだと。映像プロデューサーの仕事って「クオリティやスケジュール、予算を管理する総責任者」ってよく紹介されていると思うのですが、"現実"は想像しているよりも泥臭くて厳しいものです。そういう現実を受け止めて、いかに面白く映像作りができるか。自分も含め、関わる人たちが、やりがいを感じられるようにもっていけるか。それが「現実を演出する」っていうプロデューサーの仕事だと思うんですよね。

小野﨑

本当にそうだね。22歳で入社してもう44歳になりましたが、いまだに目の前の"現実"に精一杯ですよ。 プロデュース業務というのは、裏方の仕事です。裏方は180点取れないと目立てない職種です。まぁ僕もだいぶ地味な方だけど、地味なだけにずば抜けた安心感のあるプロデュースをウリにしているつもり。そこにその人なりの面白み、クリエーティブとも言いますが、それをプラスしていくことをきちんとやっていたら、なぜか目立ってくるんじゃないですかね。気がつくとディレクターや代理店、クライアントから厚い信頼を寄せてもらっていて、単なる喜びだけじゃない、緊張感もあわさったヒリヒリ感から逃れられない。僕のやりがいになっています。