TAIYO KIKAKU RECRUIT

INTERVIEW 10

社員のやる気を
サポートする支援制度

国内外のアワードが主催する
コンペにも挑戦!

カンヌライオンズを筆頭に、CM業界を対象にした国際的なアワードやコンペティションで、太陽企画の若手チームが活躍していますね。

「Hair Album」。BOVAで審査員特別賞や、ロンドンに拠点を置く国際的なアワードD&AD AwardsにてYellow Pencilなど多数受賞。丹司さんはPM3rdとして携わる。

高尾

オリジナルの企画や映像作品を募集しているコンペへの参加が可能です。会社からは「TAIYO CRAFT AWARD」と同様、作品制作にかかる費用を支援したり、社内のリソースを活用できます。近年ですと国内の若手演出家の登竜門的アワード「JAC AWARD」や「BOVA」で太陽企画の若手チームが参戦し、めでたく受賞しています。こうした社外のアワードは、社内公募を勝ち抜いたチームが参加できる仕組みとなっています。

丹司

私はBOVAのコンペに出品する作品制作に携わりました。座組も面白くて、社外の代理店のクリエイティブディレクターと、太陽企画のディレクターがコラボレーションして作品を作るという主旨でした。制作は社内のコマ撮りアニメーションのチームTECARATに全面協力してもらっています。劇場公開されて、たくさんの映画祭で受賞した「ごん」の八代健志監督に、アニメーションディレクターとして入ってもらったり、社内のポスプロ部署である+Ringのオンラインエディターにも贅沢に時間をもらうことができました。このプロジェクトからは、もう学ぶことしかなかったです。太陽企画ならではの恵まれた環境でモノづくりに打ち込めた案件でした。

高尾

人に何かを頼む、逆に頼まれることを覚えていく。受発注の基本的なことも勉強になりますね。

自主制作と受注案件、映像制作で大きく違ったことはありますか?

丹司

自主制作はCMなど受注案件の制作と違ってクライアントがいないので、ディレクターとクリエイティブディレクターの意見を元に、自分たち制作部で見せ方を考えて提案できることに自由度の高さを感じました。一方で、会社が支援してくれるとはいえ限られた予算の中で、よりメリハリの利いた予算配分が求められます。
そのためには検証作業が重要です。肝となる人形制作に使うウィッグは、さまざまなお店から取り寄せた中から最適なものを選びました。映像制作への視野が広がった経験でした。

真塩さんがPMチーフとして担当した「TEMPEST」は、海外のアワード、ADFEST「Fabulous Five」で審査員賞を受賞していますね。

真塩

同期の福田監督から挑戦したいので手伝って欲しいと言われ、同じく同期の武中とPMチーフ2人体制で挑みました。お互いに案件を結構抱えていたので業務を分担しあうためです。この作品もクライアントワークではないので、僕たちが決定権をもって進めていけて、やりがいがありました。尺が5分と普段作っているCMよりも長くて、会話劇で人生を描く企画でした。福田と武中と3人で会議室にこもって、どうすれば一番伝わる物語になるか、脚本のストーリーを分解して壁に張り出して構成を考えたり、この福田の企画コンテを映像にどのように組み立てるかを話し合うのがすごく面白かったです。

そういう意味では、作品制作の発端は福田監督だけど、みんなにとってもオリジナル作品でしたか?

真塩

はい。僕のオリジナル作品でもあるから、自分も面白いと思えるものにしようという気持ちで携わっていました。自分たちの作品だからこそ、いいものを作ろうとみんなも気合いの入り方が違ってきます。その熱量は実際の映像にも反映されていると思います。

制作時の印象的なエピソードがあれば教えてください。

真塩

監督から「電車から降りてくるシーン」を撮りたいという場面があって。当時はコロナ禍真っ只中でみんなマスクをしていました。公開されるのはコロナが落ち着いてからと聞いていたので、違和感が出ないかと考えました。代わりに提案したのが、マスクが気にならないくらい空いている電車で撮影をして、降車シーンの代わりに改札を出るシーンに変えること。結果、演出にとって必要な画がちゃんと撮れ、プロジェクトのクオリティマネージメントがしっかり出来てよかったです。

「TEMPEST」。「Fabulous Five」は、「ADFEST 」が開催する若手ディレクターを対象とした脚本・映像コンペティション。タイのパタヤで開催された「ADFEST 2023」で受賞作品が発表され、審査員賞にあたる<COMMENDATION>を受賞。

高尾

ベテランのプロデューサー不在で、自分達だけで現場を作り上げ、作品を完成させることを初めてやってみる。そういったことの繰り返しで経験値は上がり、深い判断が素早くできるようになっていきます。この支援制度を利用して自分のクリエーティブで勝負し、映像制作のスキルアップに繋げてほしいと思っています。仕事だけでなく自分が作りたいものを作れるっていう環境は貴重です。この支援制度は会社の商業的な戦略というよりは、社是である「クラフト立脚」をベースにしています。みなさんの作りたいという気持ちを応援したいんです。

将来、太陽企画の仲間になるかもしれない学生の皆さんに、メッセージをお願いします。

真塩

僕は美大出身ではないですが、こんな映像をつくってみたい、それに携わる仕事をしてみたいという思いがあって入社しました。個人的には、UKの映像作家クリスカニンガムが大好きで、彼のような作品にいつか挑戦してみたいと思っています。だから社内にオリジナルを作らせてもらえる環境があるのは、すごく魅力的です。なによりも純粋に仲間と作るという経験はすごく楽しくて、いいものなんです。同じような思いで太陽を受けてくれる皆さんと一緒に仕事できるのが楽しみです。

丹司

この仕事って面白いと思える人には、すごく楽しい仕事だと思います。もちろん上手くいかないことや、ムシャクシャすることも経験するでしょう。そんなときも、みんなで解決していこうという姿勢の人達が集まってるのが太陽企画だと思います。一人ではとても作れない、規模の大きな映像を力を合わせて作るダイナミックさを感じられる。学生時代には味わえなかった楽しさです。個人的には圧倒的に才能がある人達がたくさんいるので、そういう人達と一緒にモノづくりに向き合えることが楽しいですね。将来、企画にバッチリ合ったスタッフィングをするために、日頃から色んな人のリールを意識的に見ています。

高尾

今の時代、学生とプロの境目なく若いうちから映像やアートに触れられる機会が多いと思うんです。コンテンツも日々新しいタイプのものが生まれているし、それを見る媒体も多様です。僕らは広告映像を作るために太陽企画に入って、主にテレビCMをつくることを生業にしてきたけれども、今はアウトプットの仕方も広がっています。さまざまな発信方法に挑戦したい人へのサポートも、惜しまずにやれる会社だと思っています。

太陽企画ではロケーションサービスやケータリングを行う「TYPE」や、映画のウェブ媒体「CINEMORE」の立ち上げがその例となりますか?

高尾

そうですね。広い意味でのプロデュースです。もちろん、ビジネスとして会社の成長に貢献することが求められますが、現代では選択肢が豊富なので、挑戦を楽しめると思います。チャレンジ精神のある方、お待ちしています!