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木彫人形によるストップモーション時代劇『HIDARI』パイロットフィルム公開!国内イベント開催のほか、映画化へ向けた海外クラウドファンディングも始動

弊社のアニメーションスタジオ・TECARAT(テカラ)が制作に参画する、ストップモーション時代劇『HIDARI』のパイロットフィルムが完成し、『HIDARI』公式YouTubeチャンネルで公開をスタートしました。また、同時公開のメイキング動画では、川村真司監督の今作への想いや、スタッフそれぞれの制作秘話などが撮影の様⼦とともにお楽しみいただけますので、本編とあわせてご覧ください。

以下に、作品概要のほか、映画化へ向けた『HIDARI』プロジェクトについて、イベント情報などをお知らせします。

 
 

ストップモーション時代劇『HIDARI』(パイロットフィルム)

 
 

「木」にこだわった映像演出による
新しいジャパニメーション作品を川村真司監督が描く

数多くの作品と逸話が残る、江⼾時代の彫刻職⼈「左甚五郎」。
実存したか否かが定かではないこの伝説的な職⼈の物語を、江⼾の史実と絡めて⼤胆に再構築。その物語を、左甚五郎の作品と同じ“⽊彫”による⼈形を使って描く「ストップモーション時代劇」です。本作の映画化を⽬指して、今回は5分のパイロットフィルムを製作しました。

原案・脚本・監督を務めるのは、国内外で数々の賞を受賞し⽶誌Creativityにて「世界のクリエイター50⼈」にも選出された、川村真司⽒。そして、クリエイティブ・スタジオWhatever 、世界のストップモーション界を⽀える最⾼峰のアニメーションチームである、ドワーフスタジオとTECARATが共同制作しました。また、HIPHOPシーンを牽引するSPIN MASTER A-1とShing02が⾳楽を担当し、躍動感溢れる殺陣のシーンやエンディングも⾒どころの⼀つとなっています。「⽊」にとことん拘った映像演出が光る、伝統的かつ新しいジャパニメーション作品をぜひご覧ください。

今後は、「第1回新潟国際アニメーション映画祭」での上映&トークショー開催や、ほぼ⽇の「TOBICHI 東京」にて展⽰イベントを予定しています。また、アメリカ企業が運営するグローバルクラウドファンディングサービス「Kickstarter」(http://bit.ly/hidari-kickstarter)でのサポーター募集など、海外展開へ向けたプロジェクトも同時に始動。先行公開にてパイロットフィルムを観た細田守氏や堤大介氏、佐渡島庸平氏など各界の著名人からは、映画化に向けた期待の声が多く寄せられています。

 

< 作品概要 >

・タイトル:ストップモーション時代劇『HIDARI』パイロットフィルム
・公開⽇時:2023年3⽉8⽇午前10:00
・公開場所:『HIDARI』公式YouTubeチャンネル
・本編URL(尺):https://youtu.be/DpefYPLH67A(5分32秒)
・メイキング動画URL:https://youtu.be/VHO6rTyyG6M
・『HIDARI』公式Twitter:https://twitter.com/hidari_movie
・『HIDARI』公式Instagram:https://www.instagram.com/hidari_movie/
・クレジット:©dwarf/Whatever/TECARAT

 
 

『HIDARI』パイロットフィルムについて

< 見どころ >

⽊彫⼈形のストップモーション+時代劇による、⽇本独⾃のエンターテインメント作品!

世界で⼈気を誇る⽇本産コンテンツ「ジャパニメーション」。海外のアニメーションとはまた違った独特の映像⽂法、ダイナミックなアクション表現などで、独⾃の発展を遂げてきました。そのジャパニメーションの世界を、これまでほとんど試みられてこなかったストップモーションという技法で描き出すとで、誰も⾒たことのないようなエンターテインメント作品を⽣み出しました。そして、その物語の舞台も、ジャパニメーション発祥の地である⽇本古来のエンターテイメント「時代劇」。まさに⽇本独⾃の美意識が詰まった、類を⾒ない映像表現となっています。

 

「⽊」にとことん拘った映像演出

彫った動物が命を吹き込まれるといった逸話が残る左甚五郎。その逸話をなぞるように、本作の⼈形は全て⽊彫で作られ、映像の魔法を使って命を吹き込んでいます。⽊彫のテクスチャを活かしたキャラクターや義⼿のデザインはもちろんのこと、斬られた時の⾎の代わりに「おがくず」が吹き出すといった、⽊ならでは素材感を活⽤した演出も発明し、独⾃の映像美を作りだしています。

 
 

『HIDARI』プロジェクトについて

< ⻑編作品のあらすじ >

左甚五郎は江⼾時代に実在したとされる、⼤⼯にして天才彫刻師。
彼の数々の逸話と史実を紡ぎ合わせたのが本作の物語である。
若く才能溢れる⼤⼯の甚五郎は、親⽅達と共に江⼾城改築という⼤事業にかかわることとなる。
しかしその完成間際、江⼾城に隠された秘密の⼝封じのため、他の⼤⼯や親⽅と共に罠にはめられてしまう。
彼以外の仲間は皆殺しとなり、彼⾃⾝も利き腕である右腕を失う。
絶望する甚五郎を突き動かすのは、復讐の⼆⽂字。
その天才的な⼤⼯の技術を⽤い、失った右腕を強⼒なカラクリ義⼿に設え直した甚五郎。
共に⽣き延びた相棒のネコ(後に彼の代表作、眠り猫のモデルとなる)と共に、復讐の旅に出る。
そんな彼を、⼈はいつしか「左甚五郎」と呼ぶようになっていた。
次々と仲間の仇を討ちながら、⿊幕に迫っていく⼀⼈と⼀匹。
やがて将軍家の巨⼤な陰謀に気がつき、運命の地である江⼾城へと再び乗り込んでいく。
しかし⾃らが改築を⼿がけた江⼾城は、最新兵器が搭載された難攻不落の要塞と化していた!
巨⼤なカラクリ武器で武装された江⼾城で、果たして甚五郎は⾸謀者を討つことができるのか?

 
 

< 左甚五郎とは? >

左甚五郎とは江⼾時代に活躍したとされる実在不明な伝説の彫刻職⼈。
左利きであったために「左」という姓を名乗ったという説や、はたまた地元の⼤⼯に腕の良さを妬まれて右腕を切り落とされたため「左」と呼ばれるようになったなど、その名前の由来も諸説あります。⽇光東照宮の眠り猫をはじめ、甚五郎作といわれる彫り物は全国各地に100ヶ所近くあるそうです。しかしその製作年は安⼟桃⼭時代‒ 江⼾時代後期まで300年にも及び、その設置場所もさまざまであるので、左甚五郎とは⼀⼈ではなく各地で腕をふるった⼯匠たちの代名詞として使われたとのではないかとも⾔われています。

今作では、この実存したか判らない左甚五郎というキャラを最⼤限に活⽤し、フィクションの中に伝承や史実を編み込んでいこうと考えています。養⽗とされる甲良宗広をはじめ同時代を⽣きた⽯出吉深帯⼑や徳川家綱といった歴史上の⼈物や、江⼾城改築、慶安の変、明暦の⼤⽕といった史実を絡めることで、歴史ファンタジーとして物語に厚みを持たせていきます。
また、現在でも実際に観に⾏くことができる左甚五郎の作品「眠り猫」や「野荒らしの⻁」などの「モデルとなったキャラクター」も作中で登場させていく予定です。もしかしたらこういった出会いや事件があったからこの彫刻が⽣まれたのかもしれない。そんな「歴史の⼆次創作」を楽しめる映像作品にしたいと考えています。

 

パイロット版登場キャラクター


 

左甚五郎

隻腕の彫刻職⼈。孤児だった頃に犯した罪で捕縛され、⽬蓋に「五」の⼊れ墨が彫られている。江⼾城改築に参加した際、仲間の裏切りによって⽣き埋めにされ、育ての親である甲良宗広と仲間たち、そして右腕を失う。それ以来、復讐のため旅を続けている。失った右腕には⾃ら作った⽊彫りのカラクリ義⼿を装着している。

 
 

眠り猫

甚五郎の旅のお供をするブチ猫。後に⽇光東照宮「眠り猫」のモデルとなる。普段は道具箱の上で眠り続けているが、いざと⾔う時は甚五郎を助けるナイスな動きを⾒せる。

 
 

犬丸

甚五郎が追う仇の⼀⼈。甚五郎同様、罪⼈であった証である「⽝」の⽂字が⼤きく顔に⼊れ墨されている。元々は甚五郎と同く甲良宗広に拾われて修⾏を共にした兄弟⼦だったが、陰謀に加担し江⼾城の事件を引き起こして以来姿をくらましていた。今は「⽝丸組」という町奴の頭⽬として様々な悪事に⼿を染めている。

 
 

グローバルクラウドファンディングサービス「Kickstarter」のサポーター募集について

『HIDARI』映画化と海外展開へ向けた取り組みの⼀環として、アメリカ企業が運営するグローバルクラウドファンディングサービス「Kickstarter」にて、サポーター募集を開始いたします。

◆実施期間:2023年3⽉8⽇(⽔)〜4⽉25⽇(⽕)
◆「Kickstarter」プロジェクトページ:http://bit.ly/hidari-kickstarter

 
 

「第1回 新潟国際アニメーション映画祭」上映について

2023年3⽉17⽇(⾦)〜3⽉22⽇(⽔)に開催される「第1回新潟国際アニメーション映画祭」にて、『HIDARI』(パイロット版)上映&トークショーを実施いたします。

◆上映⽇時:2023年3⽉21⽇(⽕・祝)11:40〜12:35
◆場所:Crosspal Niigata クロスバル新潟
◆登壇:川村真司(監督)、⼋代健志(デザイン・美術)、松本紀⼦(プロデューサー)
◆チケット:⼤⼈ 1,500円/学⽣ 1,000円/⾼校⽣以下 500円
◆公式サイト:https://niigata-iaff.net/
◆イベント詳細ページ:https://niigata-iaff.net/programs/hidari/

 
 

「TOBICHI 東京」展⽰について

⽷井重⾥⽒が主宰するウェブサイト「ほぼ⽇刊イトイ新聞(ほぼ⽇)」が運営するTOBICHI東京(千代⽥区神⽥錦町)にて、展⽰イベントを実施いたします。

◆期間:2023年4⽉13⽇(⽊)〜4⽉25⽇(⽕)午前11:00〜19:00
◆場所:TOBICHI 東京(東京都千代⽥区神⽥錦町3-18 ほぼ⽇神⽥ビル1F)
◆公式サイト:https://www.1101.com/tobichi/tokyo/
◆イベント詳細ページ:https://www.1101.com/tobichi/tokyo/exhibition/detail/?p=10698

 

メイキング・制作スタッフ


 

川村真司|Masashi Kawamura[原案/脚本/監督]

180 Amsterdam、BBH New York、Wieden & Kennedy New Yorkといった世界のクリエイティブエージェンシーでクリエイティブディレクターを歴任後、クリエイティブ・ラボPARTYを設⽴。その後、2019年に新たなクリエイティブ・スタジオWhateverを設⽴し、チーフクリエイティブオフィサーに就任。数々のグローバルブランドのキャンペーン企画を始め、プロダクトデザイン、テレビ番組開発、ミュージックビデオの演出など活動は多岐に渡る。カンヌ広告祭をはじめとした世界の数々の賞を受賞し、アメリカの雑誌CreaBvityの「世界のクリエイター50⼈」やFast Company「ビジネス界で最もクリエイティブな100⼈」、AERA「⽇本を突破する100⼈」などにも選出されている。

 

< 川村監督コメント>

左甚五郎という人物に興味を持ってから十数年、それをコマ撮りで映像化したら面白いのではないかと思い立ってから約二年。この度、そのアイデアを素晴らしいスタッフ達と共に、想像の斜め上をいくクオリティで形にすることができました。まだパイロットフィルムという段階ですが、ジャパニメーションとストップモーションを掛け算したような、ちょっと観たことない世界を楽しんでいただけたらと思います。これから映画化に向けて、パートナーやスポンサー探しを進めて行きますので、どうぞ皆様ストップモーション時代劇「HIDARI」への応援よろしくお願いいたします!

 
 

ストップモーション時代劇『HIDARI』(パイロットフィルム) メイキング動画

 
 

< STAFF LIST(一部抜粋)>

原案/脚本/監督:川村真司
共同監督/キャラクターデザイン:⼩川育
声の出演:森⼀⾺、緒⽅賢⼀
アニメーター/アクション・クリエイター:稲積君将
アニメーター:オカダシゲル
⽊彫/⽴体キャラクターデザイン/コンセプトアート:⼋代健志
⾳楽:SPIN MASTER A-1、Shing02
プロデューサー:松本紀⼦、相原幸絵、及川雅昭、⼤内まさみ
クリエイティブディレクション:Whatever
プロデュース/アニメーションスタジオ:ドワーフ
造形・美術制作:TECARAT

 
 


《 本件に関するお問合せ・取材申込み 》
太陽企画株式会社 広報室(担当:菊地)| PR@taiyokikaku.com

 
 

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