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「第23回 文化庁 メディア芸術祭」にて優秀賞を受賞

アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰する「文化庁メディア芸術祭」にて、弊社が制作に携わった2作品が<優秀賞>を受賞しました。

【アニメーション部門】

<優秀賞>「ごん GON, THE LITTLE FOX」


https://youtu.be/PAR0iMJQeuY

<TECARAT>
Director&Screenplay:八代健志
Producer:及川雅昭
Production Manager:大石基紀
Director of Photography:能勢恵弘

<贈賞理由>
人形の顔がいい。むき出しの木を生かした顔は木の持つ味わいと素朴さ、風雪に耐えてきた力強さを感じ、山で生きる兵十やきつねのごんのキャラクターを表していた。そしてその人形が動き出したときに生まれてくる独特の生命感と世界。人形アニメーションはやはり素敵です。擬人化されたごんの姿も野生的な少年の魅力があり、昭和の子どもを彷彿とさせ、イタズラ好きで何ともかわいらしい憎めないキャラクターになっていた。物語の結末を知っていても、ごんの動きに目を奪われ、追いかけていくのは楽しかった。川や野原、彼岸花など、どのシーンも美しく、魂を込めてつくり込まれており、それでいて決して押し付けがましくなく、物語を伝えるため、ごんの生きている世界を伝えるために存在していた。原作にはない彼岸花のエピソードが、人間と動物の垣根を越えずに心を通わせるシーンになっていたのが深く心に残った。素晴らしかったです。(審査員:横須賀 令子氏)

https://j-mediaarts.jp/award/single/gon-the-little-fox/

【エンターテインメント部門】

<優秀賞>amazarashi「朗読演奏実験空間“新言語秩序”」

<+Ring> ※CG出向
Director:松浦泰仁
CG Producer:阪田俊彦
CG Director:松浦泰仁
CG Designer:佐藤圭祐

<贈賞理由>
おそらく5~6年前くらいまでの文化環境であれば、フィクショナルな様式性をもってつくり込まれたベタなディストピア・ロマン型の世界観に、特段の批評性を感じることはなかったはずだ。だが、ネットメディアの浸透が下からは皮肉な相互検閲状況をもたらし、機に乗じた大資本や政治権力による上からのあからさまな検閲ムーブを強化しつつあるという輪をかけてベタな現実の劣化ぶりが、本公演の同時代的な意義を逆説的に高めてしまった。そんな時局を逆手に取りつつ、昔ながらのプロテスト・ロックの役割や武道館という場のアウラを参加型テクノロジーを駆使して再生させたコンセプトメイクとプロジェクト運営の強さは驚嘆に値する。もっとも、「言葉狩りへの抵抗」による共同性の喚起は、反面、まさに排外主義的な世論やカルトを助長して現実を劣化させた側のロジックでもある。本公演のメッセージ性は、そうした両義性の析出も含めた問題提起として受け止められよう。(審査員:中川 大地氏)

https://j-mediaarts.jp/award/single/the-dystopia-experience/

<受賞作品一覧>
アニメーション部門:https://j-mediaarts.jp/award/animation/
エンターテインメント部門 :https://j-mediaarts.jp/award/entertainment/
アート部門:https://j-mediaarts.jp/award/art/
マンガ部門:https://j-mediaarts.jp/award/manga/
フェスティバル・プラットフォーム賞:https://j-mediaarts.jp/award/festival_platform/
功労賞:https://j-mediaarts.jp/award/special_achievement/

<文化庁 メディア芸術祭とは>
1997年より文化庁メディア芸術祭実行委員会が主催し、アート・エンターテインメント・アニメーション・マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。
本年度は、世界107の国と地域から応募された3,566点の作品より、受賞作品が選ばれました。

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