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「佐藤雅彦研究室カンヌ短編プロジェクト」 作品、初劇場上映

弊社が制作に携わった「父 帰る」を含む「佐藤雅彦研究室カンヌ短編プロジェクト」3作品が、4月6日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開されます。

東京藝術大学大学院映像研究科 佐藤雅彦研究室から生まれた映画制作プロジェクト「c-project」。「手法がテーマを担う」というコンセプトのもと、新しい映画表現の開拓を目指し活動されおり、本上映ではカンヌ国際映画祭への正式招待を果たした2作品が含まれております。

■上映作品■

©︎2014 TOPICS

『八芳園』(2014年/12分)

監督・脚本:佐藤雅彦、関友太郎、豊田真之、平瀬謙太朗、大原崇嘉

我々は、人生においてごく稀に「どう振る舞えばいいのか分からない局面」に遭遇することがある。どのような顔をしていればよいのか。何を話せばよいのか。どのように時間を過ごせばよいのか。それが分からないのだ。この作品では、結婚式の記念撮影の際に生まれるそのどうしようもない時間が、ある特殊な手法によって表現されている。それを横並びで鑑賞する観客たちは、劇中でひな壇に並ぶ人々とスクリーンを挟んで向かい合うことにより、新しい「退屈な時間」を体感することになる。

 

©︎2016 TOPICS

『父 帰る』(2016年/34分) ※弊社制作担当作品

監督:佐藤雅彦、関友太郎、豊田真之、平瀬謙太朗

これは、実際に行われた映画のキャスティング・オーディションの記録映像を編集して作られた劇映画である。そこで語られるのは、ある家族の物語。家を出て行った父と、残された長男、次男、長女、そして彼らの母。そんな一家に訪れたある宿命的な一夜の物語を、総勢63名の役者が演じる。この手法は、映画の新たな可能性としての文学的表現へのアプローチであると同時に、この家族の物語が、誰にでも(あなたにも)置き換え可能なものかもしれないということ示唆している。

 

©︎2018 「どちらを」製作委員会

『どちらを』(2018年/14分)

監督・脚本:佐藤雅彦、川村元気、関友太郎、豊田真之、平瀬謙太朗

実の父を知らずに育った息子と、その父に会うかどうかを選ばせようと旅に誘った母。その道中、さながら人生のように二人の前には些細なものから重要なものまで様々な選択肢が現れる。しかし、この映画で提示されるのは選択肢だけであり、決して親子が選んだ結果は示さない。どちらを選択したとも解釈し得る表現で、物語は先へ先へと進み、物語は常に選択の数だけ「可能性」を抱えたまま進行していく。そんな従来にはない物語構造が、選択を経て新しい段階に入る親子関係を描き出す。

■上映情報■

上映時間:4月6日(土) 19:50/21:00  4月7日(日)~ 19:45/21:00
入場料金:一般1200円/学生1000円/会員1000円
上映劇場:ユーロスペース (http://www.eurospace.co.jp/)
予告編:https://youtu.be/m6VsT7P2tl4

■イベント情報■

<舞台挨拶>
4月6日(土) 21:00の回上映後
登壇者:川村元気監督、佐藤雅彦監督、関友太郎監督、豊田真之監督、平瀬謙太朗監督

<作品講評>
4月7日(日) 21:00の回上映後
登壇者:諏訪敦彦監督(予定)、関友太郎監督、豊田真之監督、平瀬謙太朗監督

<映像講義> 「映像の法則 -イマジナリーラインとマッチカット-」
4月10日(水) 21:00の回上映後
講師:佐藤雅彦監督

<トークショー>

4月17日(水) 上映後
登壇者:瀧本幹也さん、川村元気監督

4月20日(土) 上映後
登壇者:清原惟監督、関友太郎監督、豊田真之監督、平瀬謙太朗監督

4月24日(水) 上映後
登壇者:長久允監督、関友太郎監督、豊田真之監督、平瀬謙太朗監督

<その他>

(日時未定)
短編映画『どちらを』メイキングドキュメンタリー(監督:菅原達郎)の上映。

■「c-project」とは ■

東京藝術大学大学院映像研究科 佐藤雅彦研究室から生まれた映画制作プロジェクト。「手法がテーマを担う」というコンセプトのもと、新しい映画表現の開拓を目指し活動している。

2014年、初のプロジェクト作品『八芳園』をカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門へと送り込む快挙を成し遂げ、2018年『どちらを(英題:Duality)』にて、再びカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門で正式招待を受けた。

■「父 帰る」弊社スタッフ ■

Producer:泉家亮太
Production Manager: 松本章伯 大塚渉 眞田 昌宏
Camera Operator:仲沢浩史
Art Designer :根元緑子(TECARAT)
Food:田中くに子(TECARAT)
Offline Editor:豊永玲 仲沢浩史
Special Thanks:前川あかね 知脇実名美(R&D)
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